私たちの生活を「静」と「動」に分けると、「静」は体や脳をやすめる睡眠の時間。
この眠ることからすでに明日が始まっています。
睡眠の質を高めるためには「動」の時間をいかに過ごすかが大切です。
生きていくために必要なエネルギー補給、食事を「動」の時間に行いますね。
私たちが食べ物を取り入れ、腸で消化して作られた栄養素が全身の細胞に同化する時間帯が睡眠中に起こります。
体が使わなかった不要なものを排尿や排便というお便りを出す準備を行う大切な時間です。
非常に多くの人が睡眠をおろそかにしています。
睡眠不足はバッテリーの充電が不十分な車を動かそうとしているようなイメージです。
翌日の活動に必要な神経エネルギーを十分に充電することができません。
神経エネルギーは体のすべての機能やプロセスを司っている神経組織のエネルギーで、
眠っている間に脳によってつくられる程度の弱い電気です。
充電が不十分な神経組織は、神経疲労を起こし、からだの機能を万全にコントロールしていけなくなります。
その結果、集中力、思考力、記憶力、仕事の能率、スタミナなどが低下、エネルギー不足で協調性が欠如し、
イライラ、興奮、感情の爆発、動揺、落ち込み、不安などが起こりやすくなります。
免疫機能が低下し、感染症にかかりやすくなったりがん細胞の形成を許してしまったり、内分泌腺が低下して
糖尿病、甲状腺異常、消化不良、肥満、老化、そのほかさまざまな不調を招く場合もあります。
「睡眠」の質は自律神経のバランスが大切。